当社では地元学術研究機関及び地元企業団体と共同で、再生可能エネルギーの1分野である「小水力発電装置(花笠水車)」の開発に取り組んでおります。
「小水力発電装置(花笠水車)」は環境負荷の少ない地域密着型の発電技術であり、雨量が豊富で土地の起伏に富み、灌漑整備が隈なく行き届いている日本では高いポテンシャルを持っており、ここ山形県、庄内地方の鶴岡市でも適地が数多くあるとされています。
この「花笠水車」は、農業用水利施設を活用した小水力発電の可能性・実用化を検証することを目的に2013年1月に設置されたもので、水土里ネット笹川様が県の事業を活用して行っているものです。弊社ではこの度、この「花笠水車」の製作を担当させて頂きました。
「花笠水車」の最大の特長は水車を水流に対して斜めに設置するという所と、増水時等に簡単に退避できるように回転軸部分が人力で上下にスライド出来るようになっている所です。
「花笠水車」の名称は、水車の形状が山形名物「花笠音頭」の花笠に似ている所から、設計者である丹省一 鶴岡高専名誉教授が命名しました。
鉄製で、サイズは全体で縦3メートル、横0.8メートルで、水車の直径は約80センチ。出力約500ワットをみこみます。
実証試験は2014年度まで続けられ、発電量のデータ等を収集し、今後の装置の改良等にフィードバックされます。
実証試験中は、設置場所にある橋のLEDの街灯をつけて灯しています。
この他にも現在、複数の水車開発プロジェクトを共同で進めております。
地元発の技術を活かし、エネルギーの地産地消及び地域コミュニティの活性化に少しでも貢献できるよう、微力ながら今後も再生可能エネルギー分野への取り組みを継続してまいります。