2013年01月31日
いつもありがとうございます。
山形県鶴岡市の畑田鐵工所です。
気付けばもう1月も最終版、いよいよ冬本番の2月を迎えます。
「1月行く、2月逃げる、3月去る」とよく言われますが、厳しい季節ながらも健康に注意して充実した日々を送りたいものです。
さて、今回のHATADA BLOGでは、水土里ネット笹川(笹川土地改良区)様が1月19日に設置した「斜流入型マイクロ水力発電装置(花笠水車)」のご紹介をさせていただきます。
この水車は、農業用水利施設を活用した小水力発電の可能性・実用化を検証することを目的に設置されたもので、水土里ネット笹川様が県の事業を活用して行っているものです。弊社ではこの度、この「花笠水車」の製作を担当させて頂きました。
「花笠水車」の最大の特長は水車を水流に対して斜めに設置するという所と、増水時等に簡単に退避できるように回転軸部分が人力で上下にスライド出来るようになっている所です。「花笠水車」の名称は、水車の形状が山形名物「花笠音頭」の花笠に似ている所から、設計者である丹省一 鶴岡高専名誉教授が命名したものです。鉄製で、サイズは全体で縦3メートル、横0.8メートルで、水車の直径は約80センチです。出力約500ワットをみこみます。
花笠水車・製作途中
こちらが山形名物・「花笠音頭」の花笠
花笠水車・設置工事
水車を上に移動させている所(設置時テスト)【動画 ※音が出ます】
実証試験は2014年度まで続けられ、発電量のデータ等を収集します。実証試験中と言えども発電した電気を有効活用するように、設置場所にある橋にLEDの街灯をつけて灯しています。
「再生可能エネルギー」の中でも小水力発電は「大規模な投資が不要」「環境負荷が低い」「安定した電気供給が可能」という特長を持ち、水資源の豊富な日本にはかなりのポテンシャルがあると言われています。
この花笠水車が、日本の未来を支えるエネルギーの「小さな一歩」のひとつとなることを弊社でも願っております。
「花笠水車」実証試験主体
水土里ネット笹川(笹川土地改良区)様ホームページ
midorinetsasagawa.net/