HATADA BLOG

事務所にあるカレンダー・「5月22日」の話

2012年05月15日

ありがとうございます。
山形県鶴岡市の有限会社畑田鐵工所です。

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5/14 撮影 会社近くの国道沿いより金峰山、月山を望む

 

風薫る五月となりました。
冬の間真っ白だった弊社周辺の田んぼでもに日に日に田植えが進み、
いよいよ庄内平野も初夏を迎えようとしていることを感じる今日この頃。
気温も徐々に高くなりつつあり、朝晩も過ごし易くはなっているものの、
その反面、つい気が緩みがちになる点には気をつけなくてはと思います。

仕事でも、少しの気の緩み・慣れが取り返しのつかないミスにつながることがありますが、
今日は、とある会社の製品で見つけた、ある信じられないミスのお話。
失礼ながら「悪い事例」として、このブログで紹介させて頂き、
同じく「ものを作る」立場の会社として、「他山の石」として学びたいと思います。

※「他山の石」=自分の向上に役立てることのできる他人の言行や失敗のこと。

その前に…
ここ鶴岡市の五月の風物詩といえば「鶴岡 天神祭」であります。
編み笠を深くかぶって正体を隠した多くの「化けもの」が見物客に酒を振舞って歩くことから別名「化けもの祭」とも呼ばれております(余談ながら、弊社社長も天神祭名物・大絵馬パレードの実行委員を務めさせていただいております)

鶴岡天神祭りは毎年5月25日と決まっておりますので、年によって曜日が違ってきます。
美味しい酒を存分に味わいたいという意味では土曜日あたりが理想的でありますが、「さて今年は何曜日だったかな」と、事務所に貼ってある頂き物の某社社名入りカレンダーに目をやった畑田社長、その瞬間なんとも言えぬ違和感を覚えたとのことですが、さて皆様はいかがでしょう。

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特に意識せずにチラッと見ただけでは見過ごしてしまいそうですが、なんとこのカレンダー、5月22日を「春分の日」として祝休日にしてしまっています。印刷物の誤字脱字はさほど珍しい話ではない気もしますが、さすがにこれは「ありえない」ミスではないでしょうか。ちなみに、本当の春分の日はご存じのように3月20日です。

データを作成した人がどうして5月22日を「春分の日」としてしまったのか、いくら考えてもわかりませんが、その許されざるミスを後工程でチェックした人(あるいは複数の人々、それとも誰もいなかった…)が「まあ間違っていないだろう」との思い込みから見過ごしてしまったのだろうということは推測できます。うっかりミスと慣れ、チェック体制の不備が生んだ不良製品ということで、色々考えさせられました。

印刷物でも、種類と場合によっては、たった一文字の決定的な間違いにより全品無償回収の上、修正版と取り替えるなんてこともありえるでしょうし、そのダメージたるやかなりのものでしょう。弊社の製品も顧客の要求とわずかな違いがあれば、それはすべて不適合製品となり、時間、コスト、そして何より信頼を損ねてしまいます。

弊社のISO9001取得に向けた取り組みも、いよいよ後半戦に突入しましたが、この「5月22日・春分の日」という他社の失敗から、あらためて品質管理マネジメントシステム構築の重要性を痛感した次第であります。


 

有限会社畑田鐵工所