HATADA BLOG

ISO9001取得・第6回・7回主要活動メンバー・ミーティング

2012年05月23日

いつもありがとうございます。
山形県鶴岡市の有限会社畑田鐵工所です。

5月12日に第6回、翌週19日に第7回となる「ISO主要活動メンバーミーティング」を行いましたのでご報告いたします。5月12日は寒くて急遽エアコンの暖房をつけながら、翌週の19日は暑くて窓を開け放ちながらのミーティングとなるなど、寒暖の差の激しい一週間でした。

主に学習・検討した内容は以下の通りです。

保存と識別
製品、材料、治具、金型などをどのように保存・識別しているか、これで良いか、どのようにすべきかを確認、検討しました。保存も識別も、それなりに出来ているところ、様々なものが混在してしまっているところ、全然出来ていないところなどがありますので、しっかりルール作りをするとともに、社内環境整備を進め、適切に保存・識別されるよう取り組んでまいりたいと思います。

測定機器・監視機器
社内にある「測定機器」「監視機器」の洗い出しを行い、「測定機器」については校正方法の検討を行いました。

ISO9001が定義する「測定機器」とは、製品の精度が要求されている場合にその製品の測定値の正当性を保証するもので、定期的な校正と管理が必要なもの。「監視機器」とはそれ以外の、工程各所で使用する機器とのことです。

まずは、「測定機器」と「監視機器」にわける作業を行い、「測定機器」については「社内校正」か「外部校正」をするかにわけて行きした。「社内校正」するものについては「校正手順書」を作り、頻度、精度、手順などを決めていきました。今後はこの「校正手順書」に従って、社内の測定機器を適正に維持・保管してまいります。

検査とその記録保存
6回・7回を通して一番悩ましかったのが、この「検査」と「記録保存」の項目でした。現在でも完成品検査(出荷検査)は当然のこと、仕入れ・外注の受入検査もしっかりと行っておるつもりですが、ISO9001の要求する「合否判定基準への適合の証拠を維持しなければならない」というキビしいハードルを前にして、ISO推進事務局一同、すっかり「どうすれば良いか」と考えこんでしまいました。

しかし、最初から完成度100%の方法と思いつめてしまってはかえって身動きがとれなくなってしまうであろうから、継続可能と思われる方法を一つずつ試行していこうという結論に達しました。以来、「ISO9001の要求」と「弊社のやり方」両方に適合する最適な方法を模索し続ける日々です。

次回開催は6月初旬です。


 

有限会社畑田鐵工所

事務所にあるカレンダー・「5月22日」の話

2012年05月15日

ありがとうございます。
山形県鶴岡市の有限会社畑田鐵工所です。

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5/14 撮影 会社近くの国道沿いより金峰山、月山を望む

 

風薫る五月となりました。
冬の間真っ白だった弊社周辺の田んぼでもに日に日に田植えが進み、
いよいよ庄内平野も初夏を迎えようとしていることを感じる今日この頃。
気温も徐々に高くなりつつあり、朝晩も過ごし易くはなっているものの、
その反面、つい気が緩みがちになる点には気をつけなくてはと思います。

仕事でも、少しの気の緩み・慣れが取り返しのつかないミスにつながることがありますが、
今日は、とある会社の製品で見つけた、ある信じられないミスのお話。
失礼ながら「悪い事例」として、このブログで紹介させて頂き、
同じく「ものを作る」立場の会社として、「他山の石」として学びたいと思います。

※「他山の石」=自分の向上に役立てることのできる他人の言行や失敗のこと。

その前に…
ここ鶴岡市の五月の風物詩といえば「鶴岡 天神祭」であります。
編み笠を深くかぶって正体を隠した多くの「化けもの」が見物客に酒を振舞って歩くことから別名「化けもの祭」とも呼ばれております(余談ながら、弊社社長も天神祭名物・大絵馬パレードの実行委員を務めさせていただいております)

鶴岡天神祭りは毎年5月25日と決まっておりますので、年によって曜日が違ってきます。
美味しい酒を存分に味わいたいという意味では土曜日あたりが理想的でありますが、「さて今年は何曜日だったかな」と、事務所に貼ってある頂き物の某社社名入りカレンダーに目をやった畑田社長、その瞬間なんとも言えぬ違和感を覚えたとのことですが、さて皆様はいかがでしょう。

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特に意識せずにチラッと見ただけでは見過ごしてしまいそうですが、なんとこのカレンダー、5月22日を「春分の日」として祝休日にしてしまっています。印刷物の誤字脱字はさほど珍しい話ではない気もしますが、さすがにこれは「ありえない」ミスではないでしょうか。ちなみに、本当の春分の日はご存じのように3月20日です。

データを作成した人がどうして5月22日を「春分の日」としてしまったのか、いくら考えてもわかりませんが、その許されざるミスを後工程でチェックした人(あるいは複数の人々、それとも誰もいなかった…)が「まあ間違っていないだろう」との思い込みから見過ごしてしまったのだろうということは推測できます。うっかりミスと慣れ、チェック体制の不備が生んだ不良製品ということで、色々考えさせられました。

印刷物でも、種類と場合によっては、たった一文字の決定的な間違いにより全品無償回収の上、修正版と取り替えるなんてこともありえるでしょうし、そのダメージたるやかなりのものでしょう。弊社の製品も顧客の要求とわずかな違いがあれば、それはすべて不適合製品となり、時間、コスト、そして何より信頼を損ねてしまいます。

弊社のISO9001取得に向けた取り組みも、いよいよ後半戦に突入しましたが、この「5月22日・春分の日」という他社の失敗から、あらためて品質管理マネジメントシステム構築の重要性を痛感した次第であります。


 

有限会社畑田鐵工所

ISO9001取得・第5回主要活動メンバー・ミーティング

2012年05月10日

いつもありがとうございます。
山形県鶴岡市の有限会社 畑田鐵工所です。

ゴールデンウィーク初日の4月28日。
午後1時30分より、ISO9001取得に向けた「主要活動メンバー」による「勉強会、兼スタッフミーティング」を行いました。早いものでもう5回目(全体を通しては6回目)の「ISO9001ミーティング」となります。

今回主に行ったのは、
1.前回出された宿題の確認と今後の取組について
(「変更管理フロー図」「購買先評価記録」「仕入・外注フロー図」などの作成)

2.品質マニュアルの解説、及び新たな宿題の確認
(品質マニュアル→「製造およびサービス提供」プロセスについてなど)
(次回宿題→「製造フロー図」の作成、「仕入・外注フロー図」の見直しなど)

3.工場巡回、現場確認

以上の3点です。

今回初めて、コンサルタントのO氏と弊社メンバー全員で工場の現場巡回をしました。
「材料・仕掛品・完成品・端材・サンプル」、「自社の物・他社の物」等がそれぞれ所定の位置に、
正しく識別できるような表示とともに、整然と適切に保管されているかどうかを
チェックしたのですが、予想された通り、現状では「不合格」という判定を頂戴しました。

今後は、この4月から始めた「1人・1月・1改善運動」と同時並行する形で、
ISO9001の要求を満たすように、本格的に社内・工場の環境整備を進めてまいります。
早速、多くの提案が出されましたので、一つ一つを検証・実行に移している最中です。

着手したての現在は「ビフォー」の写真しかないため、画像掲載は遠慮させていただきますが、
結果的にどれほど変化したか、いずれ「ビフォー・アフター」写真をお見せ出来ればと思います。
目標はずばり、この「いこいの村庄内」のチューリップ畑のような美しい「整列・識別」状態です。

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いこいの村庄内 

次回ミーティングは5月12日に開催する予定です。


 

有限会社畑田鐵工所

ISO9001取得・第4回主要活動メンバー・ミーティング

2012年04月20日

いつもありがとうございます。
山形県鶴岡市の有限会社 畑田鐵工所です。

4月14日の午後1時30分より、ISO9001取得に向けた「主要活動メンバー」による4回目の勉強会、兼スタッフミーティングを行いました。

今回主に行ったのは、
1.前回出された宿題の確認と今後の取組について
(「品質マネジメントシステム体系図」「教育・訓練計画・実績表」「変更管理フロー図」などの作成)

2.品質マニュアルの解説、及び新たな宿題の確認
(品質マニュアル→「購買」プロセスについて。供給者の評価、発注方法、受入検査方法など)
(次回宿題→「仕入フロー図」「外注フロー図」の作成など)

以上の2点です。

今回は弊社の現状の外部委託プロセスを再検証し、ISO9001の要求事項に相応しいか、
適切に外注・仕入先企業を選定・評価しているか、発注・受入記録を保存しているか、
受入検査をどう行っているか、を主要メンバーでひとつひとつ確認していきました。

そのプロセスをフロー図としてまとめること。現状、不備がある点、修正が必要な場合は
どういう方法でやるのか検討することが次回ミーティングまでの宿題となりました。

今までは「引き合い→受注」という自社内のプロセスを主に検討してきましたが、
今回からは受注後の「外注・購買・仕入」というプロセスの検討段階に入りました。
ものづくりは自社内だけでは完結せず、独立した企業同士の分業によって成り立っています。
弊社も多くの外注先・仕入先企業様の協力を得て自社製品を完成させていますから、
弊社の「品質マネジメントシステム」には、外注・仕入先企業との関わりも含まれています。

一方では、弊社も顧客企業様の外注先・仕入先となって品質の一端を担っているわけで、
あらためて信頼に足る「高品質」のものづくりをせねばと気が引き締まりました。

次回ミーティングは4月下旬に開催する予定です。


 

有限会社畑田鐵工所

社長の財布

2012年04月16日

いつもありがとうございます。
山形県鶴岡市の有限会社 畑田鐵工所です。

数日前から、ここ山形県鶴岡市もようやく暖かくなってきました。
今週末ぐらいには桜も開花しそうで、いよいよ春本番ですね。
以前、当ブログ「どんど焼き編」で荘内神社さんをご紹介させて頂きましたが、
その荘内神社がある鶴岡公園は700本もの桜が咲き誇る「桜の名所」として有名です。
恒例の「ぼんぼり」も立ち並び、桜の開花をいまかいまかと待っている今日この頃です。

さて、本日は今までご紹介した「Made by HATADA」とは少し趣向を変えて、
「番外編」とでも呼ぶべき、弊社社長考案による「財布フレーム」をご紹介いたします。

が、その前に……

突然ですが皆様は、弊社の社名にも使われている「鐵」という漢字を書けますでしょうか。
(これは「鉄」という漢字の旧字体で、戦前の日本ではこの字を使っていたのです)
「読めるけど書けない」という方が大半ではないかと思われますが、そんな皆様に朗報です!
「鐵」という漢字の覚え方をお教えしましょう(いや、余計なお世話ですね^^;)

鐵=「金の王なる哉(かな)」

「鐵は金の王なのだなあ」と感心していただくと、鐵の字になります。
ちなみに「哉」は木村拓哉さんの「哉」ですね。拡大してみるとよくわかります。

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この「金の王なる哉」の「鐵」に比べて、新しい方の「鉄」は「金を失う」になっています。
確かに書くのは簡単になりましたが、ちょっと新旧でギャップがありますよね…
「金を失う」鉄の字を使いたくない、という理由かどうかはわかりませんが、
弊社のように「鐵」の字を社名として使い続けている「鉄関連」の会社は多数あります。

また、「鐵」ではありませんが、実は「JR東日本」も「鉄」の字をロゴでは使っていません。

JR東日本ホームページ(左上のロゴの社名をよくご覧ください)

JR東日本は「東日本旅客鉄道株式会社」が正式名称らしいのですが、
「鉄」の字をよく見ると「失」ではなく「矢」となっています。
これも何か意味があってのことなのでしょうね。

以上、「鐵」「鉄」の字に関する豆知識でしたが、いずれにしろ「お金」は大事にしたいもの。
そんな思いから、弊社社長の畑田が、余った材料を使用して作ったのがこの「財布フレーム」
軽くて頑丈。財布なので当たり前ですが、毎日、肌身離さず持ち歩いています。

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これで財布の変形を防いだり、皺くちゃになったお札をのびのびと広げることができます。
またお札を出し入れしやすい形状ですので、お金を払うにしても入れるにしてもとてもスムーズ。
「物はこれを活かす人に集まる」といいますが、きっとお金も「活かす」人の元に集まるのでしょう。
この「財布フレーム」を使っている人の元にはお金が沢山集まってくる……かもしれません。

また、ある時には定規代わりになり、胸元に入れれば不慮の事故の際に心臓を守ってくれます。
万が一、遭難した時には太陽に反射させてキラキラさせればSOS信号になるかもしれません。
(釣り好き・アウトドア好きの社長なのでそんな事態にならないとも限りません)

なんてことはともかく、なかなか使い勝手が良いというこの「財布フレーム」
今後も、数多くのお札が気持よく出入りすること間違いなしです、ね。


 

有限会社畑田鐵工所